マークシートといえばOMR(マークシート読取専用機)を連想される方がまだまだ多いかと思います。OMRは1930年代に米国で発明され、1960年代から世界中で利用されるようになったマークシート読取専用装置です。
当時は、現在のように紙の情報をデジタル化することが非常に困難な時代だったため、OMRは自動採点などの用途で重宝され、現在でも多くの方に使用されています。
一方で、スキャネット株式会社が販売している「スキャネットシート」は、OMRとは異なり、マークシートの読取りにスキャナを使っています。
スキャナは、紙の情報をそのままデジタルカメラで写し取ったかのように保存することができますが、今日までの間に、スキャナの高精度化・高速化は進み、また、価格も安価に入手することができるようになっています。
圧倒的な低価格
OMRは専用装置であるためにスキャナほど販売台数も多くなく、このため最も低価格なものでも20万円~30万円は費用がかかってしまいます。読取りや採点に使うソフトウェア代が別途必要ということも少なくありません。
これに対して、スキャネットシートの場合には、市販されているスキャナが使用できますので非常に低コストです。
例えば、既にJPEG形式での保存に対応したスキャナや複合機があれば、初期コストはゼロ。また、A4サイズのマークシートを毎分25枚読み取れる性能を持つスキャナでも市販価格は3万円台です。
さらに、スキャネットシートであれば、マークシートの読取りだけでなく、採点、出席管理、アンケート集計などの基本ソフトウェアは無料で使用できます。
スキャナの読取りは高精度!
スキャナでマークシートを読取ると、読み取った画像が伸びたり縮んだり傾いたりと、精度に問題が生じるのではないかという不安の声も聞かれます。
しかし、ご安心下さい。スキャナは、官公庁や銀行、保険などの大量に文書をスキャニングして文字認識処理(OCR)などを行う、非常にシビアな精度を要求する分野において、世界中で利用されています。
スキャネットが推奨するPFUイメージスキャナの読み取り能力を検証したデータと、株式会社PFUの松本秀樹氏のコメントをご紹介します。PFUは、日本国内だけでなく世界中でもスキャナシェアNo.1のグローバルカンパニーです。
PFUイメージスキャナは、安定した給紙性能を持つハードウェアと、高度な画像処理機能を持ったドライバで最適なイメージデータを生成するため、高精度が要求される文字認識やマークシートの読み取り、画像の「伸び縮み・傾き」が許されない業務の中で、安心してご利用いただけます。
株式会社PFU イメージビジネスグループ 国内営業統括部 統括部長 松本 秀樹
スキャネットでは、このように高精度な読取り性能を誇るスキャナから得られたマークシート画像を前提として、独自の画像処理技術を駆使してマークシートの高精度な認識を実現しています。
スキャナだから実現できる
圧倒的に効率的な業務フロー
マークシートの読取り処理は、単に読取り精度が高ければ良いというものではありません。実際の採点業務においては、正しく読み取った値が、必ずしも本当にそこにあるべき値であるとは限らないからです。
わかりやすい例として、試験において受験生が自分の受験番号を誤ってマークしてしまったケースを見てみましょう。
ある試験において、試験後に回収したマークシートを読み取ったところ、1人の受験者が受験番号を間違い、他の受験番号と重複してしまうミスが起こりました。
採点・集計フローを効率化することができます!
OMRはマークミスなどが起きた場合に、マークシートの原紙を確認し、修正する必要があります。
対してスキャネットシートでは、スキャナでマークシートを一度に読み込んでしまい、パソコンの画面上ですべて確認・修正することができるので、圧倒的に採点・集計フローを効率化することができます。
基本ソフトウェアが無料!
スキャネットシートの採点・集計に使用するソフトウェアは、基本ソフトウェアを無料で配布しています。また、個人成績表の作成や詳しい分析など、より機能が充実した有償版もあります。
電話・メールでの無料サポートも行っており、ソフトウェアの使い方やスキャナの設定方法などパソコンや機械の使い方が苦手な方でも安心して使用することができます。
▼無料ソフトウェア
楕円マークだけじゃない!
チェックマークやデジタルマークにも対応!
マークシートというと、楕円形のマーク欄が思い浮かぶ方が多いと思います。
これはOMR(専用機)の場合には、ある程度の広い面積がしっかりと塗りつぶされていなければ、センサーが反応しないためです。
これに対して、スキャナで読み取るスキャネットシートの場合は、下記のようなチェックマークやデジタルマークを認識することができます。